スプレッドポジションの組み方、最大利益、最大損失の出し方

大利益は、プットを売った時のオプション価格から
プットを買った時のオプション価格を引いた値を1000倍します。

上記の図では、売りと買いのオプション価格の差は20円ありますので、
大利益は1000倍して2万円となります。
あくまでも目安です

私の場合は、
大利益は2万円から3万円くらいは欲しいかなと思っています。
従って、買いと売りの差が20円から30円位のポジション取りで
スプレッドを組むことになります。

次に最大損失の算出方法は、権利行使価格の差から算出します。
具体的な計算方法は、図に示してあります。
権利行使価格の差が大きければ大きいほど、
最大損失額は大きくなります。
なので、基本的にはリスクを取りたくない場合は、
買いと売りの権利行使価格の差を小さくして、
スプレッドポジションを組むことになります。

ただ、単純に差を縮めればいいのかというと、
そういうわけでもないんですね。

差を小さくすると、今度は得られる利益が小さくなってしまうんです。

なので基本的には、最大損失を減らそうとすればするほど、
得られる利益も小さくなってしまうので、
このあたりのバランスが難しいところです。

この最大利益と最大損失の関係性については、
次の記事で書きたいと思います。

今日の記事では、プットを例に、
スプレッドポジションの組み方、最大利益、最大損失の出し方を書きました。

ちなみに、最大利益2万円に対して、最大損失35万円は、
かなり大きいと思いますが、
最大損失となるのは、日経平均が20750円を下回った状態で、
SQ清算をした場合に限ります。

通常は、プット売りがINした段階で損切りしてしまいます。
この時の損失額は、大体5万円から10万円くらいです(ボラやSQまでの日数によって変動します)

あくまで、クレジットスプレッドの最大のメリットは、
損失の増え方が非常にゆっくりとしている点です。
もちろん最大損失が限定されているというメリットもあるのです